あなたは、同じ問題集の英文を何度も聴く派ですか?
それともあちこちいろいろ聴く派ですか?
おはようございます!
大人の英語の勉強を楽しくしたい!なりきり英語のススメ☆のめぐぺ。です。
このブログでは、英語の勉強のことやそれ以外のことについても紹介しています。
Follow 西澤めぐ公式ブログ on WordPress.comさて、先日のライブの際、視聴者の方からこんな質問をいただきました。
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「英文の意味の理解が追いつかないのですが、
同じ問題集の英文を何度も聴いた方がいいのでしょうか?」
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今回のライブでは、私が愛用している『BEYOND990』の本の対象レベルが
TOEIC800点以上となっているので、800点に到達していない人がしてはいけないのか?
などをテーマにお話していたのですが、その中でいただいたコメントでした。
本には直接関係ありませんが、気になったので書いてみたいと思います。
同じ問題集の英文を何度も聴いてはいけない?
あなたは、リスニングトレーニングをする時、同じ問題集の英文を何度も聴いて
練習しますか?
それとも、あちこちいろんな問題集の英文を聴くようにしますか?
私の答えとしては、「同じ問題集の英文を何度も聴きます」でした。
理由は、私自身、何度も何度も同じ英文を聴いてきたこともあるし、
同じ英文をくり返し聴くことで、自分の中で「聴く」ことに対するベースを作る
ためでもあります。
英文は、ただ聴くだけだとぼーっと聴き流してしまって大事なところを逃してし
まうこともありますよね?
なので、そういう聴き流しを防止するためにも、私は一度は英文を書き出して、
目で見て内容を確認するようにしています。
これは、問題集などで元になる英文があっても行います。
書き出す方法は、自分が耳で聴こえた(と思っている)ものを書き出すディクテーション
をすることもあれば、英文を見ながら書き写すこともあります。
ディクテーションをする時は、手を使って紙やノートに書くことが多いですが、
英文を書き写す時は、紙やノートに書く時と、パソコンのメモ機能を使う時があります。
TOEICのスピーキング&ライティングの受験で、英文の書き方について、
例文を使って流れをとらえる練習をしていた時などは、メモ機能を使っていました。
なお、英文を書き出すのは、単語同士が重なると聴こえにくくなる音(冠詞や前置詞など)
を確認することも目的のひとつです。
英語の音は、大まかにはとらえられていれば英文の内容は十分理解できますが、
文そのものに落とし込むと、細かいところが書ききれないこともあるからです。
また、実際に書くことで、単語のスペルも確認しています。
覚えたつもりで、書こうと思ったら書けないことってありますよね?
そんな覚えたつもりを思い出してあげることも、記憶を強化することになるので、
あながちむだではないんですね。
「そんなに何回も言うの?」英文は1度や2度言っただけでは覚えられない!
同じ問題集の英文を何度も聴いた方がいいのでしょうか?
というのは、もしかすると、「聴いてはいけない」と思っているのかもしれませんね。
だからこそ、覚えないように、いろんな問題集のいろんな英文を聴いている、
ということもあり得ます。
実際、他の視聴者の方からも「何度も聴いていたら覚えてきてしまった」という
お話もありました。
身近な例だと、現在単語の発音練習中の母に、Peter Piperの早口言葉の英文を
何度もくり返して言ってもらったら、「そんなに何回も言うの?」と言っていました。
でも、1、2回言ったくらいで、身につくでしょうか?
おそらく目の前に出されたものを、右から左へ流しただけで終わってしまいます。
短期記憶が長期記憶になるためには、何度もくり返し「これは覚えておかないと
いけない大切な情報!」だと伝え続けなくてはいけません。
人によっては1度見たものを瞬時に記憶できる特殊能力がある人もいますが、
それが脳の基本的なしくみだからです。
新しい単語を覚えるのに、時間をあけてくり返し練習するのもそのしくみを利用
するためなんですね。
実際、母も最初は半信半疑でしたが、何度もくり返し練習したことで、
しばらくするとひとりでにPeter Piperを復唱できるようになっていました。
私も、超速音読で使っている英文は、もう数千回以上音読しているので、
時間があくと最初はとびとびになりますが、しばらくすると口から勝手に言葉が
出てきます。
このくらいたたき込んではじめて、自分の言葉としての足場が固まるのではないかと
私は思います。
同じ英文を何度も聴いて、問題集の英文を覚えてしまうことに抵抗がある人も
いるかもしれません。
でも、そうすることで、知っている音については他の英文でもわかるようになるし、
わからない音がどれなのかも判別しやすくなります。
私も、聴き慣れている英語(アメリカ英語)についてはスムーズに聴き取れますが、
それ以外の英語では、「え???なんて????」と思うこともよくあります。
一度そうなると、あとの内容がまったく入ってこないこともあるので、ここについては
まだ修行が必要だなと思います。
今聴いている英文がわからないからこそ同じ英文を何度も聴く!
今回の質問をくださった視聴者の方は、「日本語訳を考えてしまって理解が追いつかない」
ということもおっしゃっていました。
英語の理解力を速めたい時のトレーニングとしてよく言われているのは、
チャンクリーディングの練習をするということですよね。
チャンクリーディングは、チャンク(かたまり)、つまり英文を頭からかたまり
ごとに追っていくというものです。
学校の授業だと、英文を全部読んでから最初に戻って、また英文を前後しながら
日本語に訳していたので、このクセ(前後に返り読みする)がついてしまってい
る人が多いかもしれません。
私も、そうでした。
でも、リーディングは文字を追えますが、リスニングの場合はそうはいきません。
聴こえた英文をその場で理解していく必要があります。
ただでさえ、英文を理解できないのに、手当たり次第あちこちの英文を聴いて
意味があるでしょうか?
答えは、ノーです。
まずは、自分の中でしっかりベースを作ることが大切です。
それができてはじめて、あちこちの英文を聴くことで、よりスムーズに聴き取れるし、
よりスムーズに理解できるようになります。
もちろん、少しベースができてきたかな?と思ったら、他の英文を聴いてどのくらい
わかるか?をテストすることは有効です。
それによって、聴こえる幅も広がるからです。
私が何度も紹介している超速音読は、この聴こえる音の幅を広げるということも
ありますが、高速で英文を読むことによって、日本人がやりがちな返り読みも防ぐ
効果もあるということなので、私自身もその効果を期待して普段のトレーニングに
取り入れました。
まとめ
以上、今朝は「同じ問題集の英文を何度も聴いた方がいいのか?」という疑問に
ついて書いてみました。
あなたは、英文はとにかくあちこちたくさん聴けばいいと思っていませんか?
同じ英文を何度も聴いて覚えてしまうことに抵抗を感じていませんか?
私は、自分の中でベースを作ることが先決だと思っています。
だからこそ、言葉が口をついて勝手に出てくるまで同じ英文を何度も聴いて練習
してきたし、しています。
ひとつの英文の隅々まで理解することができれば、他の英文も理解できるように
なってきます。
(この点については、まだ気になるところもあるので、機会があればまた書こう
と思います。)
同じ疑問があった!という方は、参考にしてみてくださいね。
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